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背中のこりと息苦しさの関係
背中のこりと息苦しさの関係 – 原因と改善方法
背中のこりに悩んでいる方の中には、「なんだか息苦しい…」と感じることがあるかもしれません。実は、背中のこりと息苦しさには密接な関係があります。背中の筋肉の緊張が呼吸に影響を与え、浅い呼吸になったり、息が吸いにくくなったりすることがあるのです。
本記事では、背中のこりがなぜ息苦しさを引き起こすのか、その原因や対策、改善方法について詳しく解説します。
1. 背中のこりが息苦しさを引き起こす理由
① 背中の筋肉の緊張が呼吸を妨げる
背中には「僧帽筋」や「広背筋」「菱形筋」といった大きな筋肉があり、これらが固まると姿勢が悪くなり、胸が圧迫されます。
また、呼吸には「横隔膜」や「肋間筋(ろっかんきん)」などの筋肉も関わっていますが、背中のこりがあるとこれらの筋肉がうまく働かず、深い呼吸がしにくくなるのです。
② 猫背や巻き肩が原因で呼吸が浅くなる
長時間のデスクワークやスマホの使用により、猫背や巻き肩の姿勢になりがちです。この姿勢が続くと、肺が圧迫され、自然と呼吸が浅くなります。
特に現代では、スマホを長時間使うことで「ストレートネック」になり、肩や背中のこりを悪化させるケースも増えています。
③ 自律神経の乱れによる影響
背中のこりが慢性化すると、自律神経にも影響を及ぼします。背中には自律神経を調整する重要な神経が通っているため、筋肉がこり固まることで交感神経が過剰に働き、呼吸が浅くなったり、息苦しさを感じたりすることがあります。
ストレスが多い環境にいると、無意識のうちに呼吸が浅くなり、背中のこりを悪化させる悪循環に陥ることもあります。
2. 息苦しさを伴う背中のこりのチェックリスト
以下の項目に当てはまる場合、背中のこりが原因で息苦しさを感じている可能性があります。
✅ 背中や肩が常に張っている
✅ 猫背や巻き肩の姿勢が多い
✅ 深呼吸をすると胸や背中が張るように感じる
✅ デスクワークやスマホの使用時間が長い
✅ ストレスを感じやすく、呼吸が浅いと感じる
上記に複数当てはまる場合は、早めに対策をすることで症状を改善できる可能性があります。
3. 背中のこりによる息苦しさを和らげる方法
① ストレッチで背中の筋肉をほぐす
背中のこりを解消するには、ストレッチが効果的です。特に、肩甲骨を動かすストレッチは呼吸のしやすさにも関係してきます。
▶おすすめストレッチ
1. 肩甲骨回し
- 両肩に手を置き、肘を大きく回す(前後10回ずつ)
2. 背中伸ばしストレッチ
- 背中の後ろで手を組み、胸を開くように伸ばす(15秒キープ×3回)
3. 壁押しストレッチ
- 壁に手をついて腕を伸ばし、背中を伸ばす(15秒キープ×3回)
② 姿勢を改善する
背中のこりと息苦しさを防ぐためには、日常の姿勢を見直すことが重要です。
- デスクワーク中の姿勢に注意(背筋を伸ばし、骨盤を立てる)
- スマホを使うときは画面の高さを目線に合わせる(ストレートネック防止)
- 適度に立ち上がり、ストレッチをする
特に、長時間同じ姿勢でいると血流が悪くなり、筋肉がこりやすくなるため、意識的に動くことが大切です。
③ 深呼吸を意識する
背中のこりがあると、自然と呼吸が浅くなりがちです。意識的に深い呼吸をすることで、自律神経を整え、筋肉の緊張を和らげることができます。
▶おすすめの呼吸法
1. 腹式呼吸
- 鼻からゆっくり息を吸い、お腹を膨らませる
- 口からゆっくり息を吐き、お腹をへこませる(5回繰り返す)
2. 片鼻呼吸(ヨガの呼吸法)
- 右手で右鼻を押さえ、左鼻からゆっくり息を吸う
- 右鼻を離し、左鼻を押さえて右鼻から息を吐く(5回繰り返す)
④ 温めて血行を良くする
血行が悪くなると筋肉がこりやすくなるため、お風呂や蒸しタオルで温めるのも効果的です。特に、首や肩を温めることで、背中のこりがほぐれやすくなります。
4. こんな場合は病院へ!危険な症状のサイン
背中のこりと息苦しさが続く場合、中には内科的な病気が隠れていることもあります。以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
❗ 胸の痛みや圧迫感がある(心疾患の可能性)
❗ 息切れがひどく、動くと悪化する(肺の病気の可能性)
❗ 手足のしびれやめまいを伴う(神経系の問題)
特に、急な息苦しさや胸の痛みがある場合は、心筋梗塞や狭心症の可能性もあるため、すぐに医療機関を受診してください。
まとめ
背中のこりが息苦しさを引き起こすのは、筋肉の緊張や姿勢の悪化、自律神経の乱れが関係しています。
✅ ストレッチで背中をほぐす
✅ 正しい姿勢を意識する
✅ 深呼吸を取り入れる
✅ 温めて血行を促す
日常生活の中で意識的に対策を行うことで、背中のこりや息苦しさを改善できる可能性があります。
もし症状が長引く場合や、強い息苦しさがある場合は、無理をせず医療機関に相談しましょう。